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2024年09月05日 お役立ち

生活保護の扶養照会とは?断り方も解説!

「生活保護を受けたいんだけど、親族に連絡が行くって本当…?」
「扶養照会って断れないの?」

上記のようなお悩みをお持ちの方も多いんじゃないでしょうか?

私たち、Relight株式会社は貧困問題を解決するためのソーシャルビジネスをしている企業なのですが、生活保護を受けたい方からの相談を多数お受けしてきました。

この記事ではそんな弊社の経験を踏まえ、扶養照会の内容や流れ扶養照会の断り方などについて解説していきます。

そもそも扶養照会とは?

生活保護の申請があったときに、福祉事務所が申請者の親族に対して、経済的な援助(扶養)ができるかどうかを確認する手続きを扶養照会といいます。

簡単に言うと、「あなたの親族から生活保護の申請があったのですが、助けてあげられますか?」と親族に確認する手続きのことです。

扶養照会は単なる習慣ではなく、法律で「親族による扶養が生活保護よりも優先されるべき」と定められています。

そのため、生活保護を申請する際には基本的に親族に連絡が行ってしまうことが多いです。

(扶養照会が断れるかどうかについては後述します)

扶養照会の流れ

扶養照会がどういうものかわかったところで、具体的にどんな流れで行われるのか見ていきましょう。

1. 生活保護の申請

まず、地域の福祉事務所に行って生活保護の申請をします。

この時点で、申請者は自分の家族構成や親族関係について担当者から質問されるので、回答しましょう。

2. 親族の調査

申請を受けた福祉事務所は、申請者から聞いた情報をもとに、扶養が期待できる親族をリストアップします。

主に対象となるのは、次のような近い親族(3親等以内の親族)です。

  • 配偶者(夫や妻)
  • 父母
  • 子ども
  • 兄弟姉妹
  • 祖父母
  • おじ・おば

3. 照会書の送付

福祉事務所は、リストアップした親族に対して「扶養照会書」という書類を送ります。

この照会書には、主に次のような内容が書かれています。

  • 金銭的援助(仕送り)が可能か
  • 精神的支援(定期的な訪問や電話連絡など)が可能か
  • 可能な場合は具体的にどのような内容か
  • 文書を受け取った親族の家族構成、職業、年収など

4. 回答をもとに審査

照会書への回答をもとに、十分な扶養が期待できないと判断された場合は、生活保護の支給が決定されます。

もし、仕送りが可能であっても、金額が十分でない場合は、それを補う形で生活保護が支給されることが多いです。

扶養照会は断れる?

ここまで扶養照会について説明してきましたが、「扶養照会って断れないの?」と思った人もいるかもしれません。

確かに、家族関係が複雑だったり、親族に生活保護を申請したことを知られたくない人にとっては、扶養照会はとてもセンシティブな問題ですよね。

結論から言うと、扶養照会を拒否することは可能です。

具体的には、下記のような場合は扶養照会を断ることができます。

  • DVや虐待被害に遭っていた場合
  • 親族と長期間連絡が取れていない場合(10年が目安)
  • 親族と金銭的なトラブルがある場合

また、2021年3月からは「扶養照会を実施する場合は、扶養義務の履行が期待できると判断される者に限る」という運用に変更されました。

なので、「この人は扶養が期待できない」という理由を具体的に説明できれば、その人への照会を止めることができます。

ただし、扶養照会を断れる正当な理由があるのに、「この場合は扶養照会は断れません」と言われてしまう可能性はゼロではありません
(実際、そういった問題が起きてニュースになっていたりします)

もし、そういった問題に直面した場合は生活保護に詳しい専門家やNPO団体などに相談してみてください。

もちろん、弊社にも相談可能です!

私たち、Relightにご相談ください!

私たち、Relight株式会社は現在、下記のサービスを運営しています。

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